こんにちは!横山です。
暖冬、ですね。
朝晩は冷えますが晴れた日の
工場の中はほんとに暖かいです。
一昨日ですが13時で20℃を越えてました。
まさに汗ばむ陽気。。。
こんな晴れた日はいいんですが、
もちろん雨や雪の日もあります。
そういう日は反物が乾かないので
染め以外の作業をするのですが、
今回はこの修理をしました。
「一閑張り」です。
所々剥がれているので、そこに
和紙を手で切って張り重ねていきます。
決まった大きさも無いので自由に。
この和紙は柿渋で染めてありますが、
元々は一代さんが墨絵の練習用紙として
使っていたものなんだとか。
接着剤として使うのは米。
もち米ではなく普通の米でお粥を炊き
米粒をすり潰したものを和紙に
まんべんなく塗って張っていきます。
薬品を使わずに出来るのがいいですね!
張り終わったら日の当たる所や
ストーブの近くなどで早く乾かさず、
物置などでじっくり乾かしていくのが
良いようです。
補修完了。
この一閑張りですが、催事で
見掛けた方もいらっしゃると思います。
ギ紗が丸めて置かれているのがそうです。
こんな風にギ紗を置いて使っています。
2/16(月)からは東急東横の職人展、
2/23(火)からは福岡三越の京都展にて
出店させて頂きますので、
実物を見ることができます。
催事では華やかな色のギ紗の
引き立て役ですが、
その下で、柿渋の良い味を出している
「いぶし銀」なコイツにも
注目してみてください。
それではまた!
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