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ささやかな

みつる工芸工房前のさくらんぼ。結構咲きはじめてます。

今日は商談というか、イレギュラーを発生させてしまったので急きょお取引先様(以下、社長とします)のところに行きました。イレギュラーの内容をお話しし、対応案のアドバイスを受けるためです。

内容に関しては、染色業の方なら経験があるかもしれません。色味本の色目と実際の色目が違うといった内容です。こちらの社長は柿渋についての知識が深く、日光や気温で色がブレるという特徴をよくご存じなのでお話自体はスムーズに進み、また僕も僕がおこしたイレギュラーの反省があり素直に非を話そうと思ったことを汲んでいただけました。と、勝手な解釈をしているのですが(笑)

実はここからが本題です。お話が一通り終わり、経営者同士の世間話を楽しんでいた時、おもむろに社長が切り出しました。「いや、先日ね、ウチのまだ入って2ヶ月のパートさんがね、「社長、ブログをはじめましょう!いや許可をいただけるなら私にやらせていただけませんか?」て言うのですよ」と。素晴らしいですよね。僕もすぐに返しました。「自主的に会社の利になる提案をくれるなんて、うれしいですよね!」社長「そうなんですよ!しかも文章も上手いし、ボリュームもあるんですよ♪私なんか文才がないので、いや、すごいなって思いましたよ!」

それは盛り上がりましたよ。聞けばパートの方と社長はそこまで深く話すことはなかったのですが、この件をきっかけにお話しするようになり、音楽が好きだとか、文章を書くのが好きだとか深く知るきっかけになったそうです。

本当に共感を覚えました!ただシンプルにうれしいじゃないですか。いや、もうどんな内容の提案でもいいんですよ。自分で会社のことを考えてちょっとだけ勇気を出して提案してくれる。こんな素晴らしいことはないです。なんでも適用!承認!て感じですよね。自社のことではないのにここまでうれしい気持ちになるのはなぜなんでしょう。

社長のうれしそうに話される表情もいいじゃないですか。感動しました。経営者というのはこんなにささやかなことで喜び、共感を感じ、明日の自信を取り戻すものなのかなあなんて考えながら帰路につきました。いや、僕が未熟だからそう思うだけで、強靭な精神と絶対的な自信で突き進んでいくような経営者の方々はどう考えられるのだろう?または突出したカリスマ性で従業員全員を引きつけてやまない経営者は?いや、うれしいはずです。うれしいに違いない。

イレギュラーの報告に行った僕に、こんないい話をいただけて、ありがたい良い日でした♪

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